CISSP受験を考えている人
「CISSPの有料の試験対策講座の公式セミナーって受講した方が良いの?公式セミナー受けないと合格は難しいの?受講したら絶対に合格できるの?業務経験が豊富なら公式セミナーは必要ないの?」
こういった疑問にお答えします。
この記事を読むことで、「CISSP取得に向けて、自分に適した勉強方法」がイメージできるのではないかと思います。
では、早速解説していきます!
CISSP試験対策講座・公式セミナーとは?
期間:
5日間(9:30〜17:00)
※オンライン講義の場合:5日間(9:30〜19:00)費用:
45~50万円(※試験費用:85,000円は別)配布物:
https://www.nri-secure.co.jp/service/learning/cissp_training
①日本語テキスト(冊子、ダウンロードデータ)
②日本語補助教材(冊子)
③日本語模擬試験問題(冊子)
④日本語CISSP公式問題集(電子版) ※2019年7年発売
試験対策講座・公式セミナーでは、5日間かけてCISSP保有者の中でも教えるの非常に上手な認定講師と言われるプロフェッショナルがドメイン1〜8までをゼロからみっちり解説してくれます。
一方で、1日中ひたすら講義でかつ、それが5日間も続くのでかなりハードとなっています。
また、なんと言っても特徴的なのはやはり高額な受講料で、一人45万円~50万円かかります。個人で払って参加している人はきっといないのではないでしょうか。
教材については、高額な受講料を払っているので、当然充実していて、市販されている新版 CISSP CBK 公式ガイド【電子書籍】[ アダム・ゴードン ]とは別に試験対策講座・公式セミナー参加者限定の日本語テキストやCISSP公式問題集【電子書籍】[ マイク・チャップル ]も配布されます。
おそらくCISSPを取得している半数以上の人がこの試験対策講座・公式セミナーを受講した上で試験に臨み合格を勝ち取っているのではないかと思います。
いわば、「試験対策講座・公式セミナーはCISSPへの近道」と言えます。
試験対策講座・公式セミナーの必要性
では、「CISSP合格には試験対策講座・公式セミナーが絶対に必要なのか」というと、答えは、
NO!です。実際に私が証明しています。
しかし「受講できるチャンスがあるなら、絶対に受講した方が良い」と思います。理由については、試験対策講座・公式セミナーおよび独学のメリット・デメリットを比較しながら、解説していきたいと思います。
試験対策講座・公式セミナーのメリット&デメリット
↓↓↓↓↓↓↓
メリット
・難しい用語も分かりやすく解説してくれる
・要点を抑えた教科書が手に入る
(市販のガイドブックが1700ページだが、配布されるテキストは750ページほど)
・勉強時間を嫌でも確保できる
・短期集中で知識を詰め込める
デメリット
・5日間缶詰状態のため疲れる
・費用が高額
・周りから絶対合格しろよと沈黙のプレッシャーがのしかかる
・全てを理解した気になってしまう
独学のメリット&デメリット
↓↓↓↓↓↓↓
メリット
・自分のペースで勉強できる
・少額で挑戦できる
(受験費入れて10万円程度)
・周りからのプレッシャーは一切なく、合格した時は神扱いされる
デメリット
・わからない用語は一個一個自分で調べて理解していく必要がある
・どこから手を付ければ良いのかわからない
・かなり時間がかかる
・同志がいないのでモチベーションの維持が難しい
このように見比べてもらうとわかるように、
本気でCISSP取得を考えている人にとっては、独学のメリットは、基本的に費用面しかないと思います。
なので、会社からの補助がある方や、業務が忙しくて短期集中で資格を取得したい方には、試験対策講座・公式セミナーを受講することを”強く”オススメします。
私が独学で資格を取得した理由
それは、
- 会社で試験対策講座・公式セミナー受講希望者を募っていたが、年功序列で弾かれてしまった
- 周りにCISSP保有者がいっぱいいたので、わからないことは聞くことができた
- 会社から指示されて取得しようとしたのではなく、自分の市場価値をあげるためだったため、じっくり時間をかけて勉強するつもりだった
という理由からでした。
私がどのようにCISSPを独学で取得したのか(オススメの問題集、総勉強時間等々)別の記事に記載しておりますので、興味のある方は是非ご覧ください。
私も正直、試験対策講座・公式セミナーを受講したかったです。そうすれば、もう少し早く取得できたかもと考えてしまいます。
みなさんの中で試験対策講座・公式セミナーを受講できるチャンスがある方がいるのであれば、積極的に掴みにいってください。
試験対策講座・公式セミナーを受けるだけでは合格できない
試験対策講座・公式セミナーを散々ヨイショしておいて、落とす訳ではありませんが、これは断言できます!
「試験対策講座・公式セミナーを受講しただけでは絶対に合格できません!」
実際に、公式セミナーを受講した先輩や上司の経歴を踏まえて根拠を説明します。
また同時に、どのようにすれば合格できるのか解説していきます。
事例①
- 業務経験:12年
- 職種:セキュリティエンジニア
(元ネットワークエンジニア) - 得意領域;ネットワーク、暗号
- 業務内容:セキュリティトレーニングの開発等々
実際にAさんは、ネットワークやセキュリティの技術に関して、とても詳しく職場では誰よりも頼りにされる存在でした。
しかし、試験対策講座・公式セミナーから2週間後に受験した試験は不合格という結果になりました。
ヒアリングをしてみると下記のことがわかりました。
別の記事でもCISSPの難易度について言及していますが、CISSP取得には、米国の資格ならではの「業務経験では身につかない知識」や「経営者視点での回答」が必要なため5日間の試験対策講座・公式セミナーでは知識が定着せず、かつ経営者としての考え方が身につかなかった(慣れることができなかった)のではないかと思います。
事例②
- 業務経験:10年
- 職種:プロジェクトマネージャ
- 得意領域;海外の法規制、トレーニング
- 業務内容:海外へのセキュリティ事業の展開等々
Bさんは、英語が得意で海外の法規制や輸出関連について詳しく、海外でセキュリティ事業を推進していく上で不可欠な存在でした。
しかし、試験対策講座・公式セミナーから1ヶ月後に受験した試験は不合格という結果になりました。
ヒアリングをしてみると下記のことがわかりました。
Bさんは、プロマネ経験が豊富ですが、復習の勉強時間が業務により取れなかったことや、暗号やネットワーク等の技術系の知識が不足していたということもあり、不合格となってしまったのではないかと思います。
しかし、それから1年後に公式問題集を9割以上正解できるまで仕上げて受験したところ
合格したそうです。
二人の失敗から学べることは、”勉強時間の不足” これに尽きると思います
独学で合格した私の経歴はというと、
- 業務経験:7年(セキュリティ領域は6年)
- 職種:システムエンジニア2年(それ以外はセキュリティ事業の戦略企画職)
- 得意領域:インシデントレスポンス
- 業務内容:海外のセキュリティ市場調査
となっており、見ていただけるとわかるように「エンジニアとしての技術知識はほとんどありませんでした。」
しかし、日本語のCISSP公式問題集【電子書籍】[ マイク・チャップル ]を4周し、正解率を90%以上に仕上げました。(その他、使った問題集については別記事をご覧ください。)
さらに、総勉強時間は270時間ほどでした。
(正直、わからない単語が多すぎでかなり時間かかりました。)
それに比べ、試験対策講座・公式セミナーは6時間30分×5日間=32.5時間。
前提知識は人によって違うので、勉強時間はあくまで目安でしかないのですが、公式問題集を80-90%正解できるようになるだけ用語の理解や考え方を習得できたおかげで合格できたと思います。
そこまで仕上げるには、それなりの時間がかかります。
まとめ
CISSP試験対策講座・公式セミナーと独学のメリット・デメリットを比較し、公式セミナー受講者のサンプルケースを紹介しました。
試験対策講座・公式セミナーを受講できるチャンスがある人は積極的に受講すると同時に、自主学習も忘れずに取り組んで、CISSP合格を目指してください。
またどの様に独学で学んだのか、具体的な問題集や勉強方法を知りたい方は下記記事をご覧ください!
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