CISSPと情報処理安全確保支援士を比較【どちらを取得すべき?】

CISSP

CISSPあるいは、情報処理安全確保支援士の受験を考えている人
「CISSPと情報処理安全確保支援士のどっちが良いの?どっちが難しいの?CISSPと情報処理安全確保支援士いろんな観点で比較したい」

こういった悩みにお答えします。

本記事のテーマ

情報セキュリティ資格の中で、知名度が高い2つの資格であるCISSPおよび情報処理安全確保支援士を様々な観点で比較し、どちらを取得すべきなのか比較していきます!

【結論】今取るなら、CISSPの方が断然おすすめです!!

この記事を読むことで、「CISSPと情報処理安全確保支援士の違い」をイメージできるのではないかと思います。

記事の信頼性

私自身、情報処理安全確保支援士およびCISSP試験に合格した経験をもとに様々な観点から比較をしていきたいと思います。

では、早速解説していきます!

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CISSPと情報処理安全確保支援士を比較

CISSPと情報処理安全確保支援士は日本国内で最も有名な情報セキュリティ資格です。

この2つの資格について、

<比較する要素>
  • 試験・認定条件
  • 難易度
  • 市場価値

試験・認定条件の違い

比較CISSP情報処理安全確保支援士
主管組織ISC2 [アイエスシースクエア]IPA [情報処理推進機構]
受験料USD 6995,700円
試験時間計300分
※休憩は試験時間内での自己管理
計300分
・午前1:50分、午前2:40分
・午後1:90分、午後2:120分
出題形式250問(日本語・英語併記)、四者択一午前:四者択一(午前1:30問、午前2:25問)
午後:記述式(午後1:2問/3問、午後2:1問/2問)
基準点700 点以上/1,000点各試験で60%以上のスコアを取得
合格率N/A10%〜20%
試験場所テストセンター全国の試験会場(集合形式での試験)
認定条件・試験で基準点以上を獲得すること
・CISSP CBK 8 ドメインのうち2 ドメインに関連した5 年以上の業務経験があること
・認定期間3年
・試験で基準点以上を獲得すること
・認定期間3年
維持条件更新には、3年間で120時間程度の学習+375USDが必要更新には、1年に1回のオンライン講習(20,000円)+3年に1回の実践講習(80,000円)の受講が必要

両方の資格の特徴としては、

<CISSP試験の特徴>
  • 約80,000円の高い受験料
  • 250問という膨大な問題を300分(5時間)の中で、解かないといけない。休憩も自分で取得しなければなりません。
  • 5年以上のセキュリティ関連業務の経験がないと試験に合格したとしても、資格として認定されない
<情報処理安全確保支援士試験の特徴>
  • 4つに別れた試験で全て基準点(60%)以上を達成しないといけない
  • 午後試験は記述式であり、読解力が必須

CISSPの方が、資格認定のために業務経験が必須という点で、転職の際に即戦力であるということを証明できる点でオススメだと考えています。

難易度

両方の資格を独学で取得した私からすると、断然CISSPの方が難しかった印象です。
わかりやすく表現すると、下記のような形です。

CISSPの難易度:★★★★★
情報処理安全確保支援士の難易度:★★★☆☆

その理由を、

  • 試験範囲
  • 勉強時間

という2点から解説します。

試験範囲

単に試験範囲と言っても、わかりづらいと思うので参考書のページ数で比較します。

CISSP情報処理安全確保支援士
ページ数1,700800

CISSPの参考書の方が、情報処理安全確保支援士の参考書より約2.1倍のページ数となっており、勉強すべき範囲が広いということが一目瞭然です。

参考)今回比較した参考書

勉強時間

また、私が実際に資格合格までに勉強した時間を比較すると、

CISSP:200−250時間
情報処理安全確保支援士:100−120時間

結果的にCISSPの方が2倍以上勉強してました。

先に情報処理安全確保支援士の資格を取得したので、セキュリティに関する知識をある程度持った上でCISSPに挑みましたが、それでもかなり勉強時間を要しました。

加えて、米国の資格ということもあり、普通に日本でセキュリティの事業に携わっているだけでは聞かないような用語が出題されるため、勉強にかなりの時間を要しました。

情報処理安全確保支援士が、セキュリティ業務の実務2−3年+日本語能力あれば合格できる資格

だとすると、

CISSPは、セキュリティ業務の実務2−3年+2−3ヶ月間勉強をしないと合格できない資格(※資格として認定されるためには、業務経験が5年は必要です。)

だと思います。

市場価値

国内においては、知名度含めてCISSPより情報処理安全確保支援士の方が人気が高いです。

一方で、情報処理安全確保支援士は業務経験は一切無くとも資格保有者として認められます。

なので、現場で実際に起きたセキュリティインシデントに対処したり、サイバー攻撃を受けないような適切なセキュリティ対策をすることができるのは、どちらかというとCISSPを保持しているエンジニアであると考えられます。

知名度という観点では、情報処理安全確保支援士の方がオススメ。
一方で、セキュリティ専門家としてのキャリアを積み上げていきたいと考えている人には、CISSPの方がオススメです。

まとめ

今回、CISSPと情報処理安全確保支援士を3つの観点から比較しました。

  1. 試験・認定条件
  2. 難易度
  3. 市場価値

自分の現在の業務経験や今後のキャリアプラン等によって、どちらの資格に挑戦するかは決めた方が良いと思います。

<情報処理安全確保支援士をまずは取るべき人>
・セキュリティ専門家という道ではなく、システムエンジニアとしてセキュリティの知識を身につけておきたいという人

<CISSPを取得すべき人>
・セキュリティ専門家としての道を進もうと考えている人。
・情報処理安全確保支援士に合格して次の資格を取得しようとしている人。

私がそれぞれの資格を取得する際に利用した参考書を別の記事で紹介していますので、参考にしてください。

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