海外出張に憧れを持っていて、海外出張が多い仕事に就きたいと考えている人
「海外出張ってかっこいいいイメージがあるけど本当にそうなの?海外出張に憧れているんだけど現実はどうなのか。海外出張のデメリットは?」
こういった疑問にお答えします。
この記事を読むことで、「海外出張が自分にあっているか」イメージできるのではないかと思います。
では、早速解説していきます!
海外出張はなぜかっこいいと思われるのか
海外出張がかっこいいと思われる理由
海外出張がかっこいいと思われる理由は大きく分けて2つあります。
数年前と比較すると、最近では海外進出している企業は格段に増えてきているとは思いますが、まだ、日本で働いている人で海外出張している人は、あまり多くないです。
私が所属していた事業部内の一部門でも50人ほど所属していましたが年間に1回以上海外出張に行く人の私含めて3人ほどしかいませんでした。
日本のサラリーマン全体で捉えると海外出張に行ける人は一握りです。
ですが、実際には優秀だから選抜されたというよりは、
- 偶然海外案件が舞い込んだり、
- 担当技術分野が海外展開の良い時期であったり、
- 会社全体が海外進出を推進していて、猫の手も借りたい状態であったり、
という様々な”運”の要素も必要です。
日本人は世界各国から見ても英語が得意とは言えない人種です。
実際、EF EPIという世界主要100カ国の「英語能力指数ランキング(https://www.efjapan.co.jp/epi/)」の最新情報を見ても、
100カ国中53位という結果になっており、世界から見た英語能力の水準は「低い」と定義されています。
英語ができない人が多い日本だからこそ、英語ができる人や英語ができることへの憧れが強く、その象徴である海外出張する人や海外出張自体へ憧れを抱いているのだと考えています。
海外出張のメリットとデメリットの比較
周りの人から、かっこいいと思われがちな海外出張ですが、実際に出張する人にとっては、どうなのか。
私の経験をもとに、海外出張のメリットとデメリットを解説していこうと思います。
メリット
私が考える3つのメリットを紹介していこうと思います。
海外に行くと、普段日本で仕事をしているだけでは味わえない経験を良くも悪くもたくさんすることができます。
日本で満員電車にゆられ、自宅とオフィスを行ったり来たりする生活をしていると何の刺激もないですよね。
しかし海外に行くと、考えられないほどの交通渋滞や激辛のローカルの料理や宗教や文化を体験することができます。
良くも悪くもいつもとは全く異なった環境に身を置くことで非常に新鮮な気持ちになれるということが、海外出張に行く大きなメリットの1つであると言えます。
業種や案件にもよるかと思いますが、私がプリセールスとしてインドネシア(ジャカルタ・バリ)に頻繁に行っていたときは、夜や休日はかなりの自由時間があり、現地の料理や文化を異国文化研修として学ぶことができました。
やはりローカルの文化に触れるということは、海外出張の醍醐味と言っても過言ではありません。
海外出張に行くと当たり前ですが、飛行機を利用するため、自然とマイルが貯まっていきます。またマイルと同時に会員ステータスのポイントも貯まります。
私はANA系の航空会社を使って、東南アジアによく行っていたのですが、往復で大体4,000〜7,000マイルほど貯まります。ちなみに、羽田から沖縄を往復で2,000マイル程なので1回の東南アジア出張で沖縄2~3往復分のマイルが貯まることになります。
マイルを貯めることができれば、マイルはお金として利用できるため、航空会社のオンラインショップでお買い物できたり、航空券を購入できたりと、会社のお金で出張したのに自分にキャッシュバックされる形となります。
私は、貯まったマイルでセブ島にスキューバダイビングのライセンスを取得しに行ったりしました。
また、マイルとは別に航空会社のステータスのポイントが貯まります。(ANAで言うとプレミアムポイント。JALで言うとフライオンポイントというものです。)
1年間で一定以上(50,000)のポイントが貯まると上級会員となることができ、
- 手荷物預け場所での優先レーン利用
- 手荷物検査上での優先レーン利用
- 航空会社ラウンジの利用
- 優先搭乗 等
といった優越感に浸れるサービスを実質生涯ずっと利用することができます。(以下、私が2015年に上級会員に到達したステータスカード)
上級会員になった後の、出張や家族との旅行のときに行列に並ばずとも荷物を預けることができ、ラウンジでお金を一切使わずにゆっくりとお酒や食事を楽しめるので、もうこれがない旅行は考えられないくらいです。
海外出張先では、当然英語で仕事をしなければならず、会議・プレゼンの場において英語で話し、現地の人の英語を聞かなければなりません。
またホテルやレストランでも英語を使わなければならず、英語から逃げられない生活を送ることになります。毎日英語に触れていると次第に、
- 英語に耳が慣れ、
- 英語を話す勇気が付き
英語が上達していっている感覚に気づきます。
最初は、私も英語で話さなきゃいけないというプレッシャーから「英語を話すことが恐怖」でした。
しかし、英語で相手に自分の意思を伝えなければならない環境に身を置くことで、いつの間にか恐怖心を克服し、最初より格段に英語をスムーズに話せる様になっていました。
ビジネスの現場では、文法を間違わずに伝えるというよりも、素早く自分の言いたいことを伝える方が重要です。例えば、分からないことがあれば間髪入れずに質問をすると言ったことをすると言ったことです。
なので、海外出張することで、この様な環境に身を置くことは、英会話教室に通うよりも何十倍も、ビジネス英会話能力を向上させる効果があると考えています。
デメリット
続いて、3つのデメリットを紹介したいと思います。
単純に荷物の準備が大変というのもありますが、それよりも仕事の事前調整が大変です。
海外出張に行く人はそもそも限られていて、出張に行く限られた人の中で契約をとったり、現地法人と今後の戦略を整合/合意したりと、報告書に記載する際に、それなりの目に見える成果が必須です。
そのため、海外出張では事前準備が非常に重要で。事前準備で成果が決まると言っても過言ではないと思います。出張する前にどれだけ事前に顧客や現地法人に打ち合わせの意向や合意したい事項を伝えられるかにかかっています。
また顧客に会うためには事前にアポを取らないといけませんが、出張の期間は限られていているため、限られた中で上手く顧客との会議や内部での会議を調整していかなければなりません。
私は東南アジアに行くことが多いのですが、直前まで返信がなくてアポが決まらなかったり、直前でキャンセルされたりと毎回事前準備は大変です。
2つ目のデメリットは、精神的にも肉体的にも疲れるということです。
精神的に疲れるというのは、下記によるものが大半です。
- 慣れない土地で生活しなければならない不安
- 普段使わない英語を毎日使わなければならない見えないストレス
- 顧客や現地法人との接待
特に、営業やプリセールスだと毎日の様に会食が”ありがた迷惑”の様に設定されているため、朝から夜まで自由時間がなく疲れてしまいます。
一方でエンジニアとして出張すると、あまり会食は設定されないため、仕事が早く終わればエンジニアは割と自由時間が多いです。
肉体的に疲れるというのは、下記によるものです。
- 飛行機での移動
- 睡眠の質の低下
飛行機での移動に関しては、乗り換えがあったり、エコノミークラスに長時間乗っていると、かなり疲れます。特に深夜便での移動の場合は、座った姿勢で寝ても疲れが取れた様な気がせず、現地に到着して、そのまま仕事。といったケースもなくはないので、初日から疲れます。
欧州や米国に出張に行く場合は、それプラス時差ボケとなり仕事になりません。
また、私の場合海外のホテルの枕が全然合わず、寝違えてしまったり、夜中起きてしまったりしてしまうため、寝ても疲れが取れている様な感覚が全然しません。
なので、肉体的負荷を軽減するためには、
- マイルやアップグレードポイントを使って、ビジネスクラスで出張すること
- 極力、昼移動にする
- マイ枕を持参する
ことをお勧めします。
3つ目のデメリットは、当然のことですが、家族や恋人に会えなくなるということです。
特に子供が生まれたばかりの方や、もうすぐ子供が生まれる人にとっては一番のデメリットであると言えます。特に出張で出産に立ち会えなかった場合は、一生言われる可能性もあるので、注意した方が良いと思います。
出張中は寂しい思いをして、ホームシックになってしまうこともありますが、一方で帰宅したときに改めて家族の尊さを実感できるということもありますので、年に1〜2回くらいの出張であれば逆にメリットになる可能性もあるかなと考えています。
まとめ
海外出張のメリットとデメリットを紹介してきました。以下、まとめです。
- 周りから見たら、海外出張はかっこいい仕事かも
- 本人からしたら、プレッシャーがのし掛かる大変な仕事
海外出張を会社が自分に投資してくれる機会だと考えれば、圧倒的にメリットの方が大きい。
海外出張は、会社にとっても大きな支出であるため、それ相応の成果が必要であり、綿密な事前準備によって成果が左右されることが多々ありますが、かなり成長できる機会だと思います。
メリットおよデメリットを理解した上で、海外出張できる会社や部署への転職や異動を検討してみてはいかがでしょうか。
海外出張のメンバーとして選ばれるための指標として、TOEICのスコアは見られます。
スコアをあげて選出される可能性を高くしたいと考えている方は、別の記事でTOEICの勉強法を紹介していますので、参考にしてください。
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