情報処理安全確保支援士の午後対策!参考書2選!【実務経験がない人向け】

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士の受験を考えている人
「情報処理安全確保支援士の難関である午後試験に突破のためのオススメな参考書は何か。実務経験があまりないが、どのくらい勉強すれば午後試験を突破できるのか。効率よく午後試験対策をする方法はないか。」

こういった疑問にお答えします。

本記事のテーマ

実務経験が必要とされる午後試験をエンジニアではなかった私が突破し、その時に利用していた参考書とその活用法を紹介します!

【結論】午後試験対策には、2冊の参考書があれば十分です!

この記事を読むことで、「実務経験があまりない人でも、情報処理安全確保支援士試験合格に向けて、どう午後試験の対策をすれば良いか」イメージできるのではないかと思います。

記事の信頼性

エンジニアではなかった私が子育ての合間を縫って勉強し、2回目の情報処理安全確保支援士試験に2018年に合格しました。その際に利用していた参考書と活用法を紹介します。1回目の不合格を経験したことを教訓に、より最適な勉強法を紹介しています。

では、早速解説していきます!

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午後試験の概要

午後試験は、一般的に「実務経験が問われる」と言われており、
午後試験を突破する(情報処理技術者試験に合格する)ためには、米国の試験*と比較すると、「そこそこ深く狭い」知識が必要だと思います。

(*…CISSP試験は「深く広い」知識が必要、CompTIA Security+は「広く浅い知識」が必要)

「え?広い知識が必要でしょ?」と感じた人もいるかも知れませんが、試験に合格するためには、自分の得意分野が午後問題で出題されればOKという意味で「狭い」と言っています。

実際、午後1試験では大問3問中2問のみ、午後2では大問2問中1問のみ解答すれば良いため、大問単位で考えると3問しか解答しません。また大問ごとにテーマはある程度決まっていて、そのテーマに従って、かなり細かいところまで突っ込んだ質問もしてきます。

そのため例えば、メールセキュリティ、DNSセキュリティ、ネットワークセキュリティといった内容が出てくればネットワーク系のバックグラウンドがある人であれば合格できる可能性は高まりますし、

一方で、セキュア開発系の問題に偏っていたら、プログラミング経験豊富なエンジニアが合格できる可能性が高まります。

そういった意味で、「そこそこ深く狭い」知識が必要だと言えます!

しかし、しっかり対策をすれば実務経験や得意分野がなくても合格できます!
実際私が試験に合格した時は、システムエンジニアとしての経験はなく、セキュリティ事業の戦略検討しかやっていませんでしたので安心してください。

午後1&午後2の試験対策に違いは?

午後1試験と午後2試験には、技術的な難易度に違いはありません!

ただ単に、午後2の方が問題文が異様に長いということだけです。
実際、本番での午後2の試験は大問1問だけで120分の所用時間があるため、過去問で勉強しようと思った際に最低でも2時間のまとまった時間がないと対策の勉強すらできません

また、その大問が例えばテレワークのセキュリティというテーマだった場合、そのテレワークのセキュリティについて突っ込んだ知識は習得できますが、他の知識については習得できません。

一方で、午後1の試験は大問2問で90分の所用時間となっているため、1時間くらいあれば解説含めて午後1試験の対策の勉強ができ、量をこなすことで、いろんな分野でそこそこ深い知識を習得することができます。

当時の私は、子供が産まれたばかりだったということもあり、まとまった勉強時間を確保するのが困難でした。また、いろんな分野における深い専門的な技術知識がほとんどなかったため、午後試験対策には、下記のような勉強法を実践することにしました。

  • 色んな分野の用語を理解する
  • 専門用語はノートに図を書いて仕組みを理解する
  • ひたすら午後1の過去問を解く
  • 午後2の過去問は午後1を1周した後に苦手分野だけ解く

午後対策!実務経験がない人向け参考書2選!厳選!

では、実際にどの参考書を活用したのか紹介していきます。

参考書①

書籍名:要点早わかり情報処理安全確保支援士ポケット攻略本 「登録セキスペ」完全対応!

私は、この本を活用して、

「情報セキュリティの基本的な考え方や重要用語の意味を学習」し、色んな分野の用語を理解するようにしました。

この本には、超頻出用語や項目が厳選されていて、かつ図解とともに難しい専門用語が解説されています。また、テーマごとに章が分かれていているので順を追って理解していくことが可能です。

実務経験が全然なかった私にとって、情報処理安全確保支援士合格への最初の入り口として非常に有効でした。

各用語の図解と関連用語の詳細の解説の後に、実際に過去出題された過去問が掲載されているため、一歩一歩用語の理解をしっかり深めながら学習を進めていくことができます。

この本のサイズは、本のタイトルの通りジャケットの胸ポケットに入るくらいの大きさであるため、持ち歩きにも便利で私は、通勤時のビジネスバッグやプライベートで外出する際のボディバッグに入れ、電車の中で読む様に心がけていました。また、仕事の昼休憩で時間ある際にも読み進める様にしていました。

結果、最終的に合格まで3周読みました

  • 1周目:ほぼ流し読み(良く理解できないところに付箋つける)
  • 2周目:午前試験対策で70%以上回答できるようになった後に再度読み直し
  • 3周目:付箋をつけたところを中心に読み直し

おおよそ20-30時間くらい、この参考書に時間をかけ、頻出用語の理解に努めました。

(通勤時の往復50分×1ヶ月(営業日20日間)+昼休憩時+プライベート移動時=20時間)


参考書②

書籍名:極選分析(ごくせん)情報処理安全確保支援士予想問題集

参考書①を2周以上読んだ後に、この参考書に取り組むことをオススメします。でないと、そもそも問題文を正しく理解できないと思います。

私はこの本を活用し、午後試験の長文の問題文に慣れると同時に、

「実践力や回答力向上および知識の定着」に努めました。

この参考書の活用方法としては、ひたすら午後1の過去問を優先的に解くことです。なぜなら、参考書①で理解したと思っている知識が本当に定着しているのか、色んな分野で確認することが必要だからです。
午後2の過去問は後回しで、午後1を1周した後に苦手分野だけ解く構いません。

実際私もあまりまとまった時間が取れなかったので、午後2の過去問に関しては、参考書に掲載されている中で一部しか解きませんでした。

この参考書の特徴としては、問題数の多さ(16問の午後1問題と、7問の午後2問題)と受験者目線での解説です。安い過去問の問題集だと模範回答しか記載されていませんが、この参考書の解説には別解や誤答となる回答が明記されています。

記述試験の難しさは、「制限文字数の中で、いかに減点されない様な回答にするか」にあると思います。そのため、どういった表現が誤答となってしまうのか理解することで減点されにくい解答ができるかと思います。

この問題集を私は、計50−60時間程度かけて何周かし、分からないところがなくなる様に努めました。

また、参考書を利用していくと同時に、もし理解できていない用語や単語があったのであれば、ノートに自分なりの理解を図解として纏めておいた方が良いです。

理由としては、落ちた時の一番の復習の教材になるからです。実際私も1回目に落ちた後や2回目の試験の直前に一番見返したのは、ノートでした。


まとめ

実務経験があまりない私が、実際に活用した参考書および活用法を紹介してきました。

午後試験には、「そこそこ深く狭い」知識が必要であるため、その対策には

  • 用語をしっかり理解すること
  • 午後1の対策に重点を置くこと
  • 自分の理解をノートに纏めておく

ということが重要であると紹介してきました。
情報処理安全確保支援士合格したい人で、午後試験が苦手という方はぜひ実践してみてください。

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