CISSPを受験すべきか考えている人
「CISSPにはどんな価値があるのか。難易度が高いって聞くけど、そこまでして取得する価値のある資格なのか。合格したら、どういうメリットがあるの。」
こういった疑問にお答えします。
この記事を読むことで、「CISSPの価値やメリットを理解することができ、取得に向けてモチベーションが上がる」のではないかと思います。
では、一つ一つCISSPを保有するメリットを早速解説していきます!
CISSPにはどんな価値があるの?3つの価値を解説!
CISSPを取得する価値について、世間の声のみならず私の実体験を含めて3つの価値について解説していきたいと思います。
価値①:国際的な知名度と希少価値がある
CISSP資格は、国際的に最も権威のあるセキュリティの資格として認知されています。
実際、下記の通り「取得したいIT資格ランキング」において、米国の資格でありながら、セキュリティの資格だけでみてみると、
- 情報処理安全確保支援士
- 情報セキュリティマネジメント
に次いで、CISSPがランクインしています。IT業界およびセキュリティ業界で知名度および人気のある資格だということがわかります。
しかしながら、日本での保有者は未だ多くありません。保有者数が世界で1位の米国と比較すると一目瞭然です。
<CISSP保持者数>
米国:89,880人
日本:2,758人
(2020年7月時点)
また、情報処理安全確保支援士の数と比較してみても、まだまだ少ないことがわかります。
<情報処理安全確保支援士の数>
18,330人 (2019年4月時点)
なので、CISSPという資格は、「人気はあるが、保有者が少ない」ということでかなり希少価値が高いことがわかるかと思います。
実際、経済産業省が発表している「日本のIT人口」(2020年概算値)を元にCISSP取得者数の割合を見てみると、その希少性の高さがわかるかと思います。
CISSP保持者(2,758人)/ 日本のIT人口(約105万人)= 0.26%
参考:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf
価値②:権威性が高まる
セキュリティ事業に携わるということは、
顧客の大事な資産やシステムを守る
ということです。
今やセキュリティは経営課題として認識されており、少しでも情報漏洩等の問題が起きてしまった企業は多額の実損害やレピュテーションリスク(風評被害)を被ります。
そのため、企業側としてはセキュリティをベンダーに任せるということは、ベンダーとの”信頼”関係の上に成り立っています。「このベンダーなら信頼して任せられる」と思ってもらう必要があります。
顧客との信頼関係を築くためには、
- 企業としての実績
- 営業による円滑なコミュニケーション
- エンジニアの技術力 等
が、必要になってきます。
しかし、エンジニアの技術力を対外的にアピールすることは難しく、それを補う形で資格(第三者機関からのお墨付き)が存在します。
セキュリティ業界では、すでに情報処理安全確保支援士やCISSPという資格が有名になっているため、それらの資格を持っていることが望ましい・あるいは不可欠となりつつあります。
特にCISSPは、難易度が高く、かつ世界的に認められた資格であるということは認知されているため保有していると、エンジニアとしての権威性を高めることができます。
価値③:年収が上がる
CISSPを取得すると、2つの方法で年収が向上すると考えています。それは、
- 昇格による年収UP
- 転職による年収UP
です。それぞれ解説していきます。
昇格による年収UP
CISSPに合格したということは、セキュリティに関する”ある程度深く、広い知識”を有している証拠だということになります。
そのため、自分の会社で様々な事業に関与できる機会を得ることになり、活躍の場を広げることができます。そうすると、上司からの目にも止まりやすくなり、昇格しやすくなると思います。
また、単純に昇格要件に「CISSP等の高度なセキュリティ資格を有すること」となっている企業であれば、次年度のタイミングで昇格することができるかと思います。
しかし、これは上司との関係、仕事の巡り合わせといった運の要素に大きく左右されてしまうかと思います。また、活躍の場を広げられる=忙しくなるという言葉の裏返しでもあるので、望ましい姿とは言えません。
また、昇格による昇給は微々たるものである企業もおおいのではないかと思います。
そのため、個人的にはやはり転職による年収UPがメリットはおおきいと思います。
転職による年収UP
CISSPは希少性が高く、難易度の高い資格であることがすでに市場では認知されています。
また、日本では、セキュリティ人材の不足がここ数年ずっと言われていて、かつコロナウイルスの影響で日本中あるいは世界中の企業がテレワークに向けたセキュリティ強化を最優先に取り組んでいます。
そのため、ベンダー側もエンドユーザ側の企業もセキュリティ人材を欲しており、転職すれば、年収100万円UPも夢ではないと考えています。
また、グローバルナレッジの調査によると、米国企業の意思決定者が今後注力するITの技術領域について、「クラウド」と「サイバーセキュリティ」と回答しています。
加えて、IT資格別の給料の高さランキングTOP15の中で、CISSPは6位に位置付けており、平均年収は約1,500万円(USD 141,452)という結果になっています。
ちなみに私は、CISSP取得後、転職活動を実施しています。詳しくは、別の記事で紹介します。今の年収から200万円以上UPのオファーも来ています!
まとめ
CISSPの価値として、CISSPを取得するメリットを解説してきました。
- 知名度と希少価値
→取得したい資格で上位にランクイン
→日本では資格者数がまだまだ少ない - 権威性向上
→難易度の高いセキュリティ資格保有者としての信頼 - 年収向上
→昇格による年収UP
→転職による年収UP(米国では、CISSP保有者の平均年収は1,500万円!)
CISSPを取得するだけで、自分のできることや選択肢が広がると思います。取得しようか迷っている方も是非挑戦してみてください。
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